情熱を失いたくない
先日「恋はチーズ・イン・ザ・トラップ」という韓流ドラマを全話見終わった。
もともと高専生の時に読んでいた韓国のWeb漫画が原作のドラマだったため、楽しく視聴することができた。
Web漫画はこちら。
このドラマ、簡単に言うと主人公の女子大学生ホン・ソルが対人関係でめちゃくちゃ苦労する話である。
劇中でイケメン御曹司の彼氏ができたりするのだが、そいつが隠れサイコパスだったり、同級生の男子にひたすらストーカーされたり、
地味めの同級生の女の子に服装や髪型を真似された挙句持ち物を盗まれたり、勉強も就活もろくにせずに他人に頼ってばかりの先輩に過去問を見せるのを拒否したらブチ切れられたり、
とにかく色々苦労するのである。
まぁドラマの詳しい内容とかあらすじは今度別のエントリーで話そうと思う。
印象に残ったのはラストシーンがさしかかったところだ。
ラストでホン・ソルの3年後の姿が映し出される。
ソルは大学を卒業し、無事に希望の会社に就職することができた。
会社にはやはり色々な人間がいて、ストーカー気質の男や、持ち物を真似しようとしてくる同期の女の子や、自分でやるべき仕事を押し付けてくる上司も存在する。
大学時代にたくさん悩まされたタイプの人種が、会社に入ってもなお周りにいるのだ。
しかし、そんな彼らに反発することもなく、うまく付き合っている。
「いろんな人がいるけれど、そのような対人関係で悩む情熱を失ってしまった」
彼女は仕事をしながら心の中でこう呟く。
ソルの心の声を聞いて、なんだかドキッとした。
情熱を失ってしまうのかー。
確かに、社会に出たらどんなに嫌な人とでも手を組んでやっていかなければいけない時はやってくると思う。
その度にいちいち神経をすり減らしていたら、とてもじゃないけどやっていけない。
ある意味では、主人公ホン・ソルは成長をしたのだ。
大人の人って、それなりに周りの人とはうまくやっているし、毎日のように子供っぽい喧嘩をすることもないと思う。
でもそれは、精神的に落ち着いたからではなく、ただ単に情熱を失ってしまったからなのだ、ということに気づかされた。
中学校の時、FC2ブログを書いていた。
中学時代のブログを見返すと、約3年間3日に1回は更新されていて、その日学校であった出来事が記載されていた。
今見返しても「あー、そんなことあったな」って思わず笑ってしまうくらい、(自分の中では)分かりやすいブログだった。
今そんな内容のブログが書けるかというと、たぶんかけないと思う。
あの頃はただ単に、「私の身の回りであった楽しかったことをみんなと共有したい!」とか「描いた絵を見て欲しい!」という情熱でブログを更新していたんだと思う。
でも最近は、制作したものとか、自分の考えてることとか、共有しようかな…とふと思うが結局行動に移せない。
自分よりはるかに文章が上手い人だっていくらでもいるし、周りの目も気になる。
いろいろ理由をつけるけど、一番の理由は、年を重ねるにつれ情熱が失われつつあるからだと思う。
このままだと私は、喜びも悲しみも、何も感じることができない人間になってしまいそうだ。
情熱を、失いたくない。
これからきっと人生は何年も続く。
そんなに時が経っても、いつまでも何かと真剣に向かい合っていたいものだ。